「購入時15億円がわずか2億円!?」(1月13日・92号)、「“売りたくても買い手なし”」(2月3日・95号)と、区議団FAXニュースでも報道してきた区民保養施設「伊香保荘」の売却問題。タタキ売り同然ともいえる安値でも、いまだに買い手はあらわれません。5月28日には『東京新聞』が「有名な温泉地なのに、温泉が使えず買い手なし」と大見出しで取り上げました。

 『東京』の記事は、2回の入札でも買い手が現れない「大きな障害の一つ」として、施設に温泉を引き入れる「引湯権」がない問題を指摘しています。これは区議会でも日本共産党が追及してきた問題です。温泉のもともとの権利者から区が引湯権を約1億円で購入したときの「協定書」で、もとの権利者の承諾なしには他者に引湯権を売却できないことになっているので、使わなくなった引湯権はもとの権利者のものに。区は1億円で買ったものをタダで返してあげたかっこうです。残されたのは「温泉なしの温泉宿」。誰も買うはずがありません。

 そもそもなぜ、そんな不利な条件の協定をむすんだのか? 区は「買ったときは、売ることなど考えていなかった」というばかりで、見通しの甘さや、区民の財産を損失させていることには反省がありません。

 今回の売却は「経営刷新計画」の目玉の一つでしたが、「買い手なし」の状況は、石塚区政に「経営」感覚がないことを示すものです。「引湯権が1円にもならないなんて…。温泉の掛け流しならけっこうだが、これではまるで、税金の掛け流しだ」と、区民の怒りの声も聞かれます。

 日本共産党区議団は、伊香保荘については何が何でも売却という形ではなく、長く板橋区にたいして便宜をはかってくれた伊香保町に無償貸与で使ってもらうべきだと主張しています。


日本共産党板橋区議団