●区長・与党会派が明々白々の公共事業のムダづかいをごり押し

四月十八日開会された総務企画委員会では、「スーパー堤防と資源化センターの 共同事業化の見直しを求める陳情」を日本共産党以外の政党が不採択にしまし た。また、同委員会で国土交通省と板橋区の共同事業のための基本協定書(案) が理事者から報告されました。 また、同日開催された区民環境委員会で、より広く区民の声を聞く機会をつく ってほしいという陳情も不採択となりました。

●スーパー堤防への疑念は知らんぷりに

スーパー堤防の治水効果は全くの机上の空論です。これまで共産党以外の各会派 も疑念の声を本会議等で述べてきました。しかし、国土交通省が改めて行った 「会派別説明会」の後、自民、公明などがいっせいにスーパー堤防事業容認を表 明するに至っていました。 スーパー堤防事業と区との資源化センター共同事業は、土地所有者である区が ノーといえば実現しません。自民、公明、民主など与党会派は、国の公共事業の ムダづかいを不問にし、リサイクルの流れに逆行するハコモノムダづかいにゴー サインを出したことになります。

●巨大なムダ容認と交通安全

 資源化センター(完成後は「リサイクルプラザ」という呼称になる)は、スー パー堤防が前提です。公明党は、荒川堤防沿いの区道がスーパー堤防ができるこ とによってうまれるトンネルに歩道をつければ認める可能性がある、との発言を 繰り返してきました。狭い二車線のトンネルに歩道はつけられないと難色を示し てきた国土交通省がここにきて歩道設置案を示しました。 荒川スーパー堤防計画は、東京湾に四メートル以上の高潮(原爆投下相当のエ ネルギー)がつづき、それが上流に逆流して、堤防を破壊することを想定したも のです。現在の建設ペースであと数百年かかるものですが、実際の建設計画は平 成十八年度以降は全くなく、国土交通省の予算消化、ゼネコン支援事業となっています。河川審議会がこのような堤防づくりの見直しを答申したばかりなのに、交通安 全の「配慮」とひきかえに賛成できるものなのでしょうか。

●資源化センターの規模を縮小

 民間でやっている処理業者にわざわざ区がハコモノをつくって、そこで処理事業 をさせる…これっておかしくありませんか。 「リサイクルプラザ」(新・資源化センター)の建設規模は、当初案の三〇億円 から約二〇億円に縮小した案が四月十七日に発表されました。  
 当初案にあったペットボトルの処理をおこなわず、びんと缶のみの処理施設と したため、延床面積が減ったためと説明しています。  この施設にはリサイクル処理施設だけでなく、中古家具売り場、展望レストラ ン、荒川河川敷利用者のためのシャワー室、更衣室等の体育施設をつくる計画で す。  「板橋区再生経営改革推進計画」のもと、平成十五年度までに、区民サービス など約三十二億円の経費を削減しつつ、なぜこのような施設が必要なのでしょう か。 区の計画では、リサイクルプラザが完成するまでの約四年間は、びん・缶の圧縮 等の処理を民間業者に委託します。委託先は「協同組合・板橋資源化センター」 (問屋などを含む二十二業者)ですが、実際に事業をするのは四社程度です。リサイクルプラザ完成後、区はこの協同組合にこの施設の中で処理を委託する 考えです。  
 結局、ハコモノをつくらなくても出来ている処理事業を二〇億円かけた施設で おこなうということになります。除外したペットボトルは引き続き協同組合が自 前の工場で処理をおこなうので、区が委託費(約三億円ぐらいか)を払うのでは ないかと思われます。