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板橋区は法人住民税の減収などによる影響で、平成21年度と22年度合せて約150億円の財源不足が見込まれるとして、緊急財政対策を議会に報告した。
今年度財源不足額49億5千万円に対して、年度末補正額や未執行の事業の縮小、次年度への繰り延べなどを行い、33億3千万円の経費を圧縮した。歳入では建設事業への起債充当率を5割から全額へ変更するなどで15億円を確保し、歳入・歳出合せて対策額は、48億2千万円を見込んだ。目標額と対策額との差額1億3千万円は財政調整基金で処理するとしている。
平成22年度予算編成に以下の方針を追加した。
(1) 区税等の収入確保の徹底を図る。
(2) 緊急措置として起債計画の見直しも考慮する。(※今すぐではないが年30億円平均程度)
(3) 基金の活用に関しては、社会経済状況の停滞局面が長期化することも予測されることから、財政調整基金充当に限ら全ての基金の活用も考慮する。
(4) 事務事業の徹底した見直しにより歳出のさらなる縮減を図る。
(5) 組織・人員体制について、さらなる効率化を追求する。
(6) 新規に着手する施設整備事業については、原則見合わせる。(※三園生活介護施設、旧高島7小跡地利用、高島平温水プール、小豆沢体育館第二期工事等)
歳出削減対策の取り組みの結果、財源不足を17億3千万円圧縮することができたが、なお129億円の財源不足の状況にある。今後、事業の延伸または経費削減が困難な事業(レベル2)が実施できたとしても、なお101億円の財源不足が見込まれる。
来年度については、「平成22年度予算に対する緊急財政対策取り組み基準」をもうけた。基準は以下の通り。
1.歳入予算について
歳入については、国都支出金等、特定財源の補足に最大限努めるとともに、税等の徴収努力を一層徹底し、収入の確保に万全を期する。加えて、起債については起債計画の見直しを考慮するほか、財政調整基金の活用に限らず全ての基金活用を併せて検討する。
2.歳出対策について
(1) 対象
実施計画事業、サマカン事業、事業予算額1千万円以上の規定事業(全 事業の42%)
(2) 事業分類方法
ヒアリングを実施し、下記レベル分けによる事業分類。
○ 分類(対策)レベル
レベル1・・・事業の延伸または経費削減が可能である事業
レベル2・・・事業の延伸または経費削減が困難ではあるが可能であると考 えられる事業
レベル3・・・事業の延伸または経費削減が困難であり、高度な政策判断 が必要な事業
○ 事業レベルについて
1. 実施計画事業の各レベルの例示
レベル1・・・「庁舎南館改築」(耐震対応についての優先順位を低く設定 しているため)、「公園台帳の整備」(台帳の電子化経費であり 、緊急性が低いと考えられるため)。
レベル2・・・「(仮称)シニア活動支援センターの開設」(施設の重要性は 高いが、緊急性は低いと考えられるため)
レベル3・・・「福祉総合システムの再構築」(法改正に対応するのが非常に 困難になると考えられるため)
2.サマカン事業の各レベルの例示
レベル1・・・「広報力UPのための講師派遣経費」(職員能力向上にかか る経費のため)
レベル2・・・「板橋ブランド推進事業」(庁内組織での対応を検討する余 地があるため)
レベル3・・・「七曲トンネル設備改修」(安全性を確保しなければならない ため)、「狭あい道路情報整備等事業」(道路情報の公開が 義務化される動きがあり、22区で実施済みのため)、「公衆 浴場支援事業」(東京都事業に付随するもので、廃業浴場 の防止が求められているため)
3. 既存事業の各レベルの例示
レベル1・・・「東京・荒川市民マラソン大会」(大会運営についての委託等の再精査により、経費縮減が可能なため)、「住宅対策審議会運営経費」(住宅マスタープラン作成について、再精査により縮減が可能なため)
レベル2・・・「広報いたばし発行」(発行回数等の見直しによる縮減が可能なため)
(3)採択の優先度
・ 安心・安全の確保に関するもの(重点事業)
・ 待機児対策を基本とした子育てに関するもの(重点事業)
・ 教育対策として緊急性が高いもの(重点事業)
・ 特定財源(国・都補助事業等)
・ 経費削減(委託等による人件費削減効果のある事業等)
・ 後年度負担(平成23年度以降の予算措置を必要としない事業)
以上の視点で、要求予算を採択する事業を選定し、採択優先度から非該当事業については事業分類に基づき、具体的対応を検討していく。
※ 既定事業については、以下の視点を加える。
・ 事業予算の再精査
・ 事業拡充の見直し
・ 事業休止・先送りの可否
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