2010年第1回定例会での一般質問

2010.2.17

ただいまより日本共産党板橋区議団を代表し、区政に対する一般質問を行います。 

バブル経済崩壊後から始まった正社員の新規採用抑制や99年の労働者派遣法改定での派遣労働の原則自由化によって、非正規労働者は95年比で75.8%増、今や全労働者の3人に一人にまで増大しました。その多くが、不安定な雇用と低い賃金により、働いてもまともな生活が出来ないという状況に陥っています。

さらに、国の調査では、労働者派遣法改定前の98年と08年を比較すると、勤労世帯可処分所得は10%以上落ち込む一方で、資本金10億円以上の企業で経常利益が55%増、株主配当が200%増、内部留保金は69%増となっています。

この間の企業第一主義、市場原理万能主義がいかに国民生活を犠牲に進められてきたかということは明白です。

政府は、今こそ、国民生活第一の立場を発揮し、深刻な事態が広がり続けている雇用の改善に全力を挙げるべきです。そして、板橋区は、区民の暮らしに寄り添い、人間らしく生きられる社会の実現のために、取り組むことを求めて以下質問いたします。

まず、働きたくても仕事がない、働いていてもまともな生活ができないという、現在の雇用をめぐる情勢について、区長はどのような認識をお持ちでしょうか?お答えください。

佛教大学の金沢誠一教授の試算によると、国内の貧困率を生活保護基準未満率で見た場合、生保基準以下の世帯は全体の25.5%に上り、実に4世帯に1世帯が最低限度の生活さえままならない貧困状態にあるという衝撃的な数字を示しています。

この生保基準未満率を世帯構造別にみると、単身世帯では43.9%、ひとり親世帯では52.1%と極めて高くなっています。また、夫婦共働きでも未満率が20%近いことから、特に単身世帯や子育て世帯で貧困の発生率が高くなることがわかります。これらの世帯に対する貧困対策こそ緊急の課題です。

そのためにも、全労働者の23%、非正規労働者の77.4%に上る、年収200万円以下の働く貧困層へ焦点をあて、抜本的な改善を図ることが重要です。

区長は、働いても暮らしが良くならない働く貧困層の増大についてどのように受け止めているのか、また、その改善策についての考えをお示しください。

急激な経済不況を理由にリストラや解雇が横行しています。中でも産休、育休切りなど法令違反である労働事件も発生しており、早急な対応が求められています。

区として雇用の確保と労働環境改善に取り組むことを強く求めます。

昨年末に発表された失業率は5.1%で失業者は361万人を超え、戦後最悪です。働きたいと職を探しても、求人率が0.47%と低いうえに、正規雇用はわずかしかありません。また、失業者の77%が失業保険を受け取れないなど、失業に関するセーフティネットがあまりにも貧弱であることが国際的にも指摘されています。

そこで、失業などによりただちに生活困窮へと陥ってしまう世帯が増えることに対する区の認識と合わせて、国に対して、失業給付の延長や拡充、住宅の確保など行うよう求めていただきたいがいかがでしょうか?

次に、区内における貧困ビジネスの現状と区の対応についてです。

路上生活者に生活保護を受給させ、支給された保護費を違法に管理する、いわゆる貧困ビジネスが社会問題となっています。 

一方、働かせながら寮に住まわせ、給料を払わないといった形の貧困ビジネスも表面化しています。

57歳の男性は、九州から上京し、3年前、区内のある会社の寮に入りました。マンションの一室およそ3DKという広さに、20歳から61歳までの15人が暮らしています。1人のスペースは2段ベット一つ分で、ベニヤで仕切られているそうです。家賃という名目で、テレビ視聴代、入浴代、冷蔵庫使用料、交通費、光熱水費を含み、96000円が給料から引かれますが、そもそも給料がいくらなのかはわかりません。出勤一回につき1000円、体調不良などで休むと250円支給されますが、すべて借金という扱いで、支給されるのはお米だけというのです。最終的には借金だけが膨らみ、抜け出したいと思えば、着のみ着のまま逃げ出すしかないという状態です。

それまでどんな状態で生活していても、福祉事務所に来れば保護をするというのは当然ですが、この事例のように、雇用契約書もなければ、寮の使用契約書もなく、自分がいくら稼いでいるのかもわからないということが発覚した場合、区が本人に代わって、労働基準監督署に通報することや事業者に対して何らかの指導を行うことはできないのでしょうか?

被害にあった本人が訴えるということは難しく、わかっていても放置されているのが現状です。

関係機関への通報や指導について、区の見解を伺います。

また、区として早急な実態調査と関係機関との協議を行うことを求めます。

次に、生活再建に向けた支援について伺います。

 いったん住まいを失った方などが、新しい生活を始めようとするとき、物件探しに苦労するという相談が寄せられます。希望の部屋が見つかっても、保証協会の審査や緊急連絡先が確保できず、契約できないというケースもあります。特に一定の年齢の単身者の場合、身内や親類とも断絶していたり、緊急連絡先となってくれるような近しい人がいなかったりということが少なくありません。

路上生活者で寮などへの入所が難しい人が、安心して入居できるよう区が民間賃貸物件を借り上げるなど、住宅の確保を求めますがいかがでしょうか。

私たちが受ける相談の中に、役所や行政機関からの手紙の意味がわからない、家計のやりくりが出来ないなど、日常生活に支障があるケースが見られます。

そこで、福祉事務所などに生活保護の受給有無に関わらず、日常の社会生活について助言や指導を行うことができる、生活支援員の配置を求めます。

生活保護を受給することは国民の権利でありますが、とうとう受けることになってしまったという思いを持つ方が少なくありません。しかし、なんとかしなければと勇気を振り絞り、福祉事務所に行ったのに、ケースワーカーの心ない言葉に傷ついたなどの相談が寄せられています。

一方で、ケースワーカーの過重労働も深刻です。板橋区でもこの1年間でケースワーカー1人当たりの担当件数が80人台から90人台に増加し、新年度には15名の増員を図る予定となっています。しかし、今後も生活保護受給者がさらに増えると見込まれています。

生活保護受給者に寄り添い、1人1人の状況に合わせて対応することができるよう、

ケースワーカーのさらなる増員と経験や知識が継承されるよう研修の充実を求めます。

多重債務対策の強化についても質問いたします。

貸金法の改正により本年6月から、収入を基準に1人が借りられる金額の上限を定めた総量規制が始まります。本来返済できる状況にない人に貸付けながら、悪質な取り立てや違法な過払いが社会問題になっており、総量規制は当然のことであります。しかしながら、このことによって、貸金法上認められていないヤミ金などに消費者が流れることも危惧されています。

行政には、借金は解決できるというメッセージの発信と、そのための手立てや援助が求められています。

まず、この間の庁内連携の実績と、今後の取り組みについてお示しください。

とりわけ国保や納税の窓口での対応が重要です。

窓口に来た方が、多重債務について相談することができるとわかるよう、各個別相談窓口に消費者センターの案内や多重債務に関する情報を常備・常設することを求めますがいかがでしょうか。

これまで2回行われた庁内連絡会議を定期的に開催し、会議内容の充実と庁内の連携強化を図っていただきたいがいかがでしょうか。

次に、官製ワーキングプアの改善を求めて質問いたします。

昨年、庁内による非常勤・臨時職員あり方検討会が設置され、第4回定例議会に中間報告が示されました。区の非常勤・臨時職員の方々は公共サービスを担う人材でありながら、低賃金で休暇制度なども十分とは言えず、処遇の改善が強く求められてきました。この度、一定の改善が図られることは重要ですが、均等待遇や同一労働同一賃金の実現に取り組むよう求めるものです。

まず、非常勤・臨職の処遇改善について、新年度の内容をお示しください。

また、職の細分化によって賃金の上乗せが可能になり、新年度当初では7職種で実質的な昇給が実施されると伺いました。対象の職種をさらに拡大することを求めます。

また、非正規職員と正規職員との賃金格差は、年収を比較すると顕著に現れます。仕事の内容や労働時間から見ても改善するべきです。非正規職員の実態に合わせた賃金の底上げを引き続き求めます。

荒川区では処遇改善の一つとして、非常勤職員が育児のために離職しても、3年以内であれば、新規で契約できるという制度が新年度から導入されます。

非常勤職員は基本的には一年ごとの更新であるため、特に出産後の復職について大きな不安があります。一定の経験を積んだ非常勤職員が、出産や子育てのために仕事をやめなくてはならないことは、区にとっても大きな痛手です。

板橋区では現在、非常勤職員にも1人の子どもに対し1年間の育児休暇が認められていますが、荒川区でも実施されるように正規職員同様育児休暇を3年まで延長することを求めます。また、休暇中の賃金の補償を行っていただきたいがいかがでしょうか?

次に、子どもの人権を保障する取り組みを求めて質問いたします。

まず、教育現場の取り組みについてです。

この間、私たちは、現在の社会情勢の影響について、学校での子どもたちの様子を伺ってきました。

中学2年生の男子は、両親と3人兄弟の5人家族です。いつも衣服が汚れており、お風呂に入っている様子がない。てんかんの発作が起きても保険証がなく、給食費は未納となっています。運び込まれた病院から児童相談所への通報があり、現在は、見守るという状態になっています。以前は生活保護を受けていたようですが、学校でも詳細はわかりません。

中学2年生の女子は、小学生の時から不登校で、中学校では年に数日登校する状態です。わずかに登校した際の確認では、衣服や健康上問題は無いようですが、家庭訪問をしても本人とも家族とも会えず、学校に来ていないときにどんな生活をしているのか、家庭状況がどうなっているのかつかむことができません。弟の小学校が児童相談所に通報しましたが、状況に変化はありません。

中学3年生の男子は、母親が仕事で留守がちで、家事や小学生の弟の面倒を一手に引き受けていますが、ワイシャツの襟はいつも汚れており、食事もとれないことがあるようです。

これらの例は、実際に区内の小中学校に通う子どもたちの現状です。

ただちに生命の危機に関わるような事態ではなくても、保護者が子どもや子育てに関心が持てない、また、親自身も問題を抱えていて子どもの事にまで手が回らない、社会とのコミュニケーションがとれないといったケースや経済的な困窮が要因となっているケースなど様々な状況がうかがえます。これらの事例は氷山の一角で、表面に出てこないケースも潜んでいると思われます。

日本も批准している国連子どもの権利条約では、私たち大人や社会が、子育ては親の責任だからと子どもの深刻な無権利状態を見逃してはならないと定めています。

区長は、かねてより『子どもは社会の宝』と明言してきました。どうか、ひとりの子どもの未来も奪われることのないよう、苦境に立たされている子どもたちを守り、健全な成長のために力を尽くしていただくことを求めるものです。

まず、区長及び教育長はこうした実態を把握しているのでしょうか? また、深刻な事態としての問題意識はお持ちでしょうか?お答えください。

現在、区教委はこれらのケースにどのように関わり対応していますか?

紹介したケースは当然、学校現場で様々な努力を積み重ね、その解決のために懸命に取り組んでいますが、現場の対応だけでは限界があると言われます。目の前の子どもだけでなく、その家庭に踏み込まなければならないことが少なくないからです。子育ての孤立化、経済的な困窮、親の働き方など社会的に解決しなければならない問題が潜んでおり、個々人の問題にとどまらない難しさがあります。

教育委員会として、子どもの教育を受ける権利を保障するために、子どもたちの現状と現場での取り組み等について調査し、実態改善のための具体的な取り組みを求めますがいかがでしょうか。

虐待やいじめなど、子どもたちは自分に何か変化が起きた時、必ずSOSを発信していると言われます。しかし、その発信は必ずしも明確なものとは限りません。だからこそ、小さくてもそのSOSを逃さない周りの意識が重要です。現場の意識や対応は向上しているものの、社会の変化も影響し、家族構成や友人関係など複雑なケースも増加しています。現場では常に手探りの状態で、対応する教職員も不安を抱えながらの取り組みです。

そこで、現場の教職員がそれぞれの経験を交流しノウハウを蓄積・継承するための仕組みづくりを行うことを求めますがいかがでしょうか。

私たちが、学校現場の聞き取りを行う中で感じたのは、子どもたちのありのままを受け止めるには、やはり時間と人が必要だということです。そして、学校の中で保健室は特別な空間で、子どもたちの癒しとなっています。

そこで、養護教諭の配置基準を見直し、増員することを国や都に求めていただきたいがいかがでしょうか。

現在のスクールカウンセラーによる巡回相談は、子どもや保護者はもちろん、現場の教職員にとっても欠かせない役割を果たしています。特に、虐待などの難しい判断を迫られる時などは、臨床心理士による専門的なアドバイスを直接受けることができ、適切な対応につながっています。

スクールカウンセラーの増員と、特に児童数の多い学校などは巡回相談の回数を増やすなどの充実を求めますがいかがでしょうか。

国は、2009年より、各都道府県に教育と福祉施策をつなぐ役割をもつスクールソーシャルワーカーの配置を試験的に進めています。カウンセラーが心の問題を受け止めてくれるのに対し、ソーシャルワーカーはその背景にある環境や状況を具体的に取り除く手立てを支援するのが仕事です。国家資格である社会福祉士に加え、教育や学校現場に詳しい人材でなければならず、今後の人材育成が強く求められています。

区として、スクールソーシャルワーカーの導入を検討していただきたい。また、教員経験者などに資格取得を働き掛け、人材の確保に努めていただきたいがいかがでしょうか。

東京都は、新年度より小学1年生及び中学一年生に限り、学級規模の上限を40人から39人に引下げ、事実上少人数学級の実現が現実のものとなりました。国の40人規模を下回る少人数学級は、すでに東京都以外のすべての道府県で進められており、そのほとんどが35人程度の規模を基準にしていることから見れば、遅すぎる対応ではありますが、学校現場からは、期待も寄せられています。

しかし、新年度にこの制度が導入されても、あまりにも基準が厳しいため、対象となるのはほんのわずかなクラスであります。都は、1年ごとに基準を緩和していく考えも示していますが、それでは今の子どもたちには適応されません。

子どもたち一人一人の状況を学習面でも生活面でも早く的確に把握することができるよう、区として、都の計画を前倒しし、独自に少人数学級を拡大していただきたいがいかがでしょうか。

次に、地域の教育力を生かす取り組みを求めて質問いたします。

現在、学校選択制について再検討が行われていますが、その理由は地域コミュニティーの崩壊に拍車がかかったことです。私立を選択するのとは違い、公教育とは本来、どの地域の学校に通っても、一定水準以上の豊かな教育が保障されなくてはなりません。地域の子どもたちが地元の学校に通い、地域との関わりを深めることで社会とのつながりを自然に身につけることができると考えます。

学校教育と地域活動の関わりを見直し、学校選択制をやめることを改めて求めます。

今回、緊急財政対策により、学校の改築・改修工事の一部が先延ばしとなり、当該地域からは心配や不安の声が上がっています。また、学校運営や教育活動への影響も危惧されています。

教育環境整備のために計画の実施を進めるべきです。改築及び大規模改修計画の先延ばしをやめるよう求めます。

また、政府は新年度予算で小中学校の耐震工事予算を約63%削減する方針を明らかにしています。政府は『高校授業料無償化の財源捻出のため』と説明していますが、子ども関係予算をその枠の中で取り合わせる手法や、とりわけ、子どもの命にかかわる耐震工事を先送りにすることは到底認めるわけにはいきません。

国に対し、これまでの計画を推進し、補助の増額こそ行うよう求めていただきたいがいかがでしょうか。

次に、教育にかかる経済的負担の軽減を求めて質問します。

OECDが09年に発表した先進8カ国の教育に対する公的支出の割合は、日本は最低であるのに対し、個人の負担割合は第3位という高さになっています。これら教育費の負担が家計を圧迫し、経済的理由で教育が受けられない子どもを増加させていると言われています。

まず、教育費の負担が重いということについて、区長の認識を伺います。

板橋区は刷新計画のもとで、教育分野でも現金給付事業の廃止・縮小を進めてきました。しかし、その当時と比較しても、区民の暮らし特に子育て世帯の暮らしは悪くなっています。また、子育て支援が施策の中心に据えられ、国レベルでも学費の無償化や負担の軽減がすすめられようとしていることからも今ほど教育にかかる負担の軽減が注目されているときはありません。

そこで、現在私費として保護者負担となっている、給食費・修学旅行費等の無償化、メガネや教材費の補助を区として行うことを求めます。

これらは単に保護者への経済的負担の軽減にとどまりません。特に給食は、生きる力そのものを育む重要な教育活動です。また、メガネや教材費もその時々では個人へ寄与するものであっても、教育を受ける権利を保障するという立場にたてば、補助を行うことはむしろ当然のことと言えます。区内の子どもたちが安心して学校に通うことができるよう区長の積極的な答弁を求めるものです。  

次に、乳幼児期の豊かな成長を保障する取り組みを求めて質問いたします。

まず、産後1カ月の母子検診への助成についてです。

産後一カ月検診は、退院後初めての検診であり、新生児の発育はもちろん、母体の回復と母親の育児不安を解消する大事な機会となっています。

議会でもその重要性から、陳情が全会派一致で採択され、当初予算へも助成経費が計上される予定になっていた事業です。しかし、昨今の緊急財政方針により、予算計上が全額見送られました。今回示された緊急財政方針でも、子育て、教育、安心安全には優先して予算化すると示されていながら、なぜ、この1カ月検診が削減されるのか理解できません。各部内での調整ではなく、枠を超えて優先されるべき事業です。

 再度、新年度予算に盛り込むことを強く求めます。

合わせて、乳幼児及び、子どもの医療費助成制度に入院時の食事代を加えることを求めます。

入院中の食事は治療の一環です。特に小児病棟では衛生面からも、病院が指示をしたもの以外は口にすることはできませんし、また、許否することもできません。つまり、患者や保護者の都合で選択することができないのです。そもそも医療保険制度の改悪により、食事代やベッド代が保険外とされたこと自体が問題でありますが、せめて、子どもの命や健康のために、区として食事代への助成を行っていただけるよう強く求めます。すでに、乳幼児で13区、子ども医療費で12区が食事代への助成を行っており、板橋の周辺区である北・豊島・練馬区でも実施されています。

次に、国の保育政策と区の保育計画について伺います。

まず、新保育計画における保育需要予測は何%でしょうか?お示しください。

現在でも潜在的な需要があり、少なくても40%を目標に施設計画をつくる必要があると考えますが、区の認識を伺います。 

都市部での認可保育園の新設には、土地の確保が難しいと言われます。しかし、増え続けるニーズに応えるならば、施設の増設を大胆に進めることが必要です。

この際、国や都も含め、あらゆる公有地の活用の可能性を協議し、負担については軽減するよう求めていただきたいがいかがでしょうか。

公立認可園の増設のために、安心子ども基金等の適用拡大を求めていただきたい。また、安心子ども基金は平成23年度までとなっていますが、制度の延長を求めていただきたいがいかがでしょうか。

認可保育園の国の最低基準は戦後直後に作られ、当時、この基準は将来引き上げていくということが確認されていました。0歳から2歳未満の子どもは1人当たり3.3平米で、3人の乳児がいれば、その部屋の広さはおよそ4畳半ほどです。そこに保育に必要なおもちゃや着替えなどの収納棚を配置し、保育士が一名入ります。子どもの健全な発育成長のためには、食事やお昼寝のスペースは別にするべきと指摘されていますが、国の最低基準では、そのスペースは確保できません。

まず、現在の国の最低基準についての区長の認識をお答えください。

この間、国は最低基準の引き上げを行わず、増え続ける待機児を詰め込みで対応させてきました。150%を超えて受け入れを行ってきた私立の保育園などではこれ以上は限界だという声が寄せられ、保育学会や全国保育士会などからも国に対して意見があがっています。昨年の6月には現在の政権与党である民主党内でも現在の基準は低すぎるとして、基準引き上げの検討がなされていたのです。

国に対して、最低基準の引き下げではなく、引き上げこそ行うよう求めるべきと考えますが、いかがでしょうか。

待機児の抜本的な解決のためにも、これまでの政権が放置してきた認可保育園の増設を大胆に進めることこそ、新政権が取り組むべき政策です。

区の新年度予算案では、認証保育所保育料の補助について、新年度より一律5000円を支給する事業が盛り込まれています。私たち区議団は、認証保育園が認可保育園保育料に比べ負担が大きいこと、すでに23区内のほとんどの区で補助が行われていることからも、板橋区でも負担軽減を行うよう求めてきました。今回、補助に踏み切ったことは、歓迎いたします。

しかし、上限20000円で認可との差額を補助するとした考えをなぜ見直したのでしょうか。他区との整合性や認可園との差額を根拠とした補助額はどのように評価されたのでしょうか。区の資料によると上限2万円の補助であれば83.6%方が20000円の補助が受けられるもので、本来一押し事業に盛り込まれるべき政策です。

子育て支援は優先すべき課題と区長自らが言っているのですから、認証保育所保育料への補助を上限2万円とする計画で実施するよう改めて求めます。

次に幼児教育の充実についてです。

区立幼稚園に通う方や、また、入園を検討している方々から、ほとんどの私立園で行っている3年保育を区立幼稚園でも実施してほしいという要望が寄せられています。

区立幼稚園での3年保育の実施を検討していただきたいがいかがでしょうか?

また、幼稚園における幼児教育充実のために施設や職員基準の底上げを国に求めていただきたいがいかがでしょうか?

次に発達障害への支援の強化を求めて質問いたします。

発達障害の早期発見が重要視され、保育園や幼稚園への巡回相談が行われています。

しかし、発達障害と認定された子どもが通う園のみが対象となっており、発達障害であるとわからない段階での指導や援助が求められています。

保育園や幼稚園職員の研修の充実と、現場での巡回相談の拡充を求めます。

次に、年齢や障害に関わらず、いきいきと暮らせる支援を求めて質問いたします。

まず、高齢者世帯についてです。

国内貧困率を示す生活保護基準未満率では、70歳以上の夫婦のみ世帯で24.5%、70歳以上の単身世帯で55.1%と、高齢者世帯が他世代に比べ、貧困の発生率が特別に高いことがわかります。一般的な生活環境は他世代と違わないのに、国民年金が生保基準以下であるなど、低収入であることに加え、社会保障制度の改悪により、医療費や介護保険に関する負担が増大したことが要因であると言われています。

 そこで、高齢者世帯における経済的負担の現状ついて、区長の認識を伺います。

後期高齢者医療制度は、年齢で保険制度を区別することや保険料負担が増大する仕組みになっていることに対し、当初から大きな国民的批判が広がっていました。

鳩山首相は『とんでもない制度だ』と言いながら、選挙で公約した即時廃止を投げ出し、4年後に先延ばしするとしています。そのため4月からは多くの広域連合で保険料の値上げが行われる予定です。

政府は、自らが国民に約束した通り、後期高齢者医療制度の即時廃止を行うこと、せめて、4月からの保険料値上げに対する措置を行うよう、区として国に求めていただきたいがいかがでしょうか。

現行の介護保険制度では、生活に必要な最低限の支援に限られており、様々な不満や使いにくさが指摘されています。

あるケアマネージャーさんは『その人にとって散歩が大事な生活の一部として必要でも、今は生活に必要な目的のためにしか外出のヘルパーさんがつけられません。一人ひとりのために、その人がその人らしく生きていくために必要なプランが出来ないのです。それは本来の姿ではないはずです』という声を上げています。

このように、介護保険制度では認められていないものの、その人にとっては欠かせない援助について、区独自の施策として実施することを求めますがいかがでしょうか。

緊急通報システムは、特に疾患を抱えるひとり暮らしの高齢者にとって、大きな安心となっています。この間、対象者の拡大が行われましたが、その内容はまだまだ知られておりません。

制度の周知徹底とさらなる利用の拡大を求めますがいかがでしょうか。

次に、軽度障害者への支援について伺います。

先日、精神障害者手帳4級を取得した方の家族の方から、障害認定は受けられたが、受けられる支援制度はほとんどなく、困っているという相談がありました。

ほんの少しの援助があれば、自立した生活が続けられるのにと、本人や家族からは今後の生活に対する不安の声が寄せられています。

この方のように、軽度の障害認定では受けられるサービスがほとんどないのが現状です。区独自施策の拡充を求めますがいかがでしょうか。

特に、精神障害などは成人してから認定を受けるケースも多く、本人や家族の不安も大きく、情報の収集にも大変苦労しています。

本人や家族への情報提供や各障害者団体の紹介など窓口で行っていると伺いましたが、知らなかった、わからなかったという声が多く寄せられます。窓口での紹介を徹底することを求めます。

次に、『住まいは人権』の立場にたった住宅政策の拡充を求めて以下質問いたします。

良質な居住の確保はもちろん低廉な家賃が今こそ求められています。

国民所得の減少により、公営住宅への入居を希望する方が増加しています。しかし、住戸戸数は満ち足りているとの理由で、この10年あまり都営住宅は一戸も新設されていないどころか、管理戸数は減り続けています。

収入に応じた家賃で入居でき、良質な住宅確保のためにも、都営住宅の増設を都に求めていただきたいがいかがでしょうか?

国が始めた住宅手当はハローワークに登録している失業者のみが対象であるため、仕事をしていれば受けることができません。

区として、住宅手当の拡充を行うよう求めますがいかがでしょうか?

旧公団について、現行の3年ごとの家賃の見直しは居住の不安定を招いています。特に居住者の多くが年金生活へ移行しており、家賃の負担が重く、住み続けられないという事態も広がり、地域コミュニティーにも大きな影響を及ぼしています。

旧公団住宅の居住及び店舗物件への家賃助成を求めますがいかがでしょうか。

また、都の公社住宅で特に建て替え等により従前家賃から大幅な値上げが示され、結局戻りたくても戻れないという状況が広がっています。

これらの世帯に対し、家賃補助を行っていただきたいがいかがでしょうか?

最後に、地域問題について質問いたします。

まず、東武練馬駅臨時改札口についてです。

東武鉄道は、現在の臨時改札口は東武練馬駅前の再開発が行われるまでの間の一時的な改札口であるとの考えに固執し、臨時改札口の時間延長を求める声に応えようとしていません。しかし、民間事業者によって東武練馬駅前のミニ開発が行われた今、その条件は白紙になったと言えます。ミニ開発による新しい駅利用者の増などにより、これまで以上の混雑が予想されており、臨時改札口の時間延長はますます求められているのです。

東武鉄道に対し、東武練馬駅臨時改札口の時間延長を求めていただきたいがいかがでしょうか。また、臨時改札口前の区営駐輪場やタウンブリッジ周辺にエレベーターを設置していただきたいがいかがでしょうか。

 紅梅小学校の隣接地を区が購入し、学校施設の増築が計画されていますが、その詳細について、今後の計画をお示しください。

 旧高島七小の施設に高島平健康福祉センターを移設する計画がシニア活動センターの計画順延と合わせて再検討となっています。

 現在の高島平健康福祉センターは建物の老朽化が顕著で狭いうえに、エレベーターがないため、乳幼児健診など子育て関連の事業や高齢者対象の事業に大変支障が出ており、移転によっての改善が強く求められていました。シニア活動センターの計画とは別に、早急な対応が必要です。予定通り移転するよう求めます。

 以上で、日本共産党板橋区議団を代表しての一般質問を終わります。

2008年第三回定例会での一般質問
Headline 更新日:2008/9/30

ただいまより、日本共産党板橋区議団を代表し、一般質問を行います。

まず、食の安全と食育推進計画についてです。

農薬やカビに汚染された事故米の転売事件は、食の安全に関する国の認識の甘さを示し、被害の拡大とともに、消費者の怒りをさらに広げるものとなりました。

学校や保育園、病院などの給食、コンビニの弁当にも使われており、私たちは、いつ自分が口にしているかもわからないという不安にかられています。

もうけのために食用として転売してきた企業の責任はもとより、監督してこなかった農林水産省や不必要なコメを輸入し続け、国内での流通を原則自由化してきた政府にも重大な責任があります。消費者の安全をおざなりにして、市場に丸投げしてきた政府の姿勢は許されません。

 これまでの行政の在り方を抜本的に見直すことを強く願い、また自治体としての取り組みを強化し、区民の命や健康を守る消費者行政を目指すよう求めて、質問してまいります。

(1)   まず、消費者行政の拡充についてです。

事故米事件に限らず、ここ数年、食の安全に関する事件や事故が相次いで発覚しています。共通しているのは、もうけを優先し、消費者の安全を置き去りにしていること、行政も監視役になっていないことです。

区長は、消費者の命や健康、くらしを脅かす事態が広がっていることについて、どのようにお考えでしょうか。認識を伺います。

国は、2004年に消費者基本法を制定し、消費者の権利の明確化、国や事業者の責務が明記されました。

しかしその後も、民間保険会社による保険金不払い問題や、20年以上放置し死者21名もの被害を生みだしたパロマのガス機器中毒死亡事故などにみられるように、消費者被害の防止や救済より、企業の損失を回避することを優先する行政の姿勢が全く変わっていないことが伝えられています。

福田内閣では、21年度から消費者庁を発足させるとして、6月に「消費者行政推進基本計画」を閣議決定しました。

国が、企業優先から真に消費者の立場にたった姿勢へとなりえるかが、問われますが、基本計画の中では、消費者行政はあくまでも自治事務で、自治体が取り組むべきだとして、国の予算措置については努力するにとどまっています。

そこで、国に対し、消費者庁の創設にあたり、自治体がさらに充実した体制を整えることができる予算措置を行うことを強く求めていただきたいがいかがでしょうか。

 全国の国民生活センターや、消費者センターなどに寄せられる相談では、件数が増加傾向にあるだけでなく、内容が多岐にわたっており、相談員にはより高い専門性と、迅速な対応が求められています。

板橋区の消費者センターは、昭和40年の7月に設置されて以降、相談件数の増加に対応するため、相談員の体制を強化してきました。

相談員は、消費生活コンサルタント又は消費生活相談員の講座を受講すると就労できますが、現在雇用されている6名の相談員は、より高いスキルを身につけるために、消費生活専門相談員という国家試験を受け、資格を取得しています。

 しかし、非常勤で1年ごとの契約更新となるため、不安定な労働条件のもとに置かれています。

そこで消費生活相談のプロとして、安定的に専門性を高めることができ、また、区としても人材の育成に努められるよう、相談員を正規の専門職員として雇用し、労働条件の改善を図るよう求めます。

また、土日などの休祭日には窓口が開かれていませんが、相談件数の多い契約のトラブルでは、クーリングオフなど一刻を争うものも少なくありません。

相談窓口を休日にも開くことや各健康福祉センターなど、区の出先機関でも相談が受けられるようにしていただきたいがいかがでしょうか。

消費者行政において食の安全という面では、保健所との連携がかかせません。

これまでも食品安全協議会などで、連携を進めてきたと伺いましたが、昨今の食に関する事件や事故により、消費者の食への不安はますます増大しています。

消費者センターと保健所との連携をさらに強化すべきと考えます。見解を伺います。

また、これまでの食品検査に加え、輸入食品の増加や様々な事件を受けて、保健所の果たす役割が強まり、仕事の量もますます増えていくことが予想されます。

現在でも、必要な検査に見合う職員体制とは言えません。特に安全管理などの専門職員の増員と人材の育成を進めていただきたいがいかがでしょうか。

 区立の保育園や小中学校、また障害者施設などで、給食調理の民間委託が拡大されています。

現場で起こった事故については、食品衛生法に定められた規定により、人体に影響がある、または、あると思われることについては報告することが義務付けられていますが、小さな事故や影響がないということについては、報告されない場合があります。

 事業者との契約において、事故の大小に関わらず報告することを盛り込むこと、また、事故に関する区の調査・指導を徹底することを求めます。

(2)   次に、食育推進計画についてです。

国は、国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むためには「食」が何よりも重要であると位置づけ、2005年に食育基本法を制定し、合わせて食育推進計画の策定を進めました。これは近年、生活リズムや食の乱れが国民全体、特に子育て世代にも広がっていることへの危機感からうまれたものです。

なぜ、食や生活の乱れが広がっているのでしょうか。

国は、国民の働き方や生活スタイル、そして意識の変化を強調しています。

しかし、単に国民意識の変化ということで済まされる問題ではありません。

食品の輸入自由化などにより、いつでもどこでも食べ物を安価に手にすることができる一方で、安全は置き去りにされてきたこと、雇用の規制緩和により、働く時間や形態がゆがめられてきたこと、子育て世帯の孤立や子育て支援の対応の遅れによる、困難な子育ての状況が広がるなど、この間政府が進めてきた政策による影響も指摘されています。

食育推進というならばまず、食や生活の乱れを生みだした政府の責任を明確にし、社会的要因の改善を含めた抜本的な取り組みを進めるよう求め、質問してまいります。

板橋区の食育推進計画は、2007年10月に作成した健康づくり21計画の中に盛り込まれていますが、単に、栄養・食生活という項目だけでは不十分であると考えます。

「早寝早起き朝ごはん」など標語を並べ、啓発するだけでは、生活リズムや食生活の乱れを真に改善することはできません。

安心安全の食材・食品を提供するための消費者行政の充実や農業支援の拡充、また、安定した生活が送れるようにするために、雇用の安定や生活支援を強化するなど、あらゆる分野での取り組みが必要であると考えます。 

練馬区では、食育に関する事業をまとめた計画を策定しています。

板橋区でも、区民生活が豊かでゆとりある環境へと改善できるよう、意識啓発やイベント中心の取り組みから、他の行政課題と合わせた取り組みへと発展させたものに見直すことをもとめます。

食育推進の中心となっているのが、学校や保育園・幼稚園です。そこで私たちは、区内の公私立保育園の視察を行い、各園での取り組みについて伺ってきました。共通していたのは、基本法ができる以前から、食に関する取り組みは、かなり意識的に行われていたということです。特に保育園は、働く親を持つ子どもたちが、家庭と同じように過ごす生活の場ですから、行事やイベント的なものでなく、昔から受け継がれてきた、日本の食文化や生活を保育の一環として取り組んでいました。どの園でも、給食室と保育の関わりを重視し、連携を工夫しています。そこで重要な役割を果たしているのが、栄養士の存在です。

区立保育園では、現在、調理を民間委託した園のみに非常勤栄養士を配置しています。こうした園では、献立を作ること以外で、調理室と保育現場との調整や盛り付けの工夫など独自に行うことができ、また、栄養士が子どもたちに直接かかわる機会が増え、食育の推進に大きく役立っていることがわかりました。

調理を直営で行っている園についても、栄養士を配置するよう求めます。

食に関する課題では、アレルギー児への対応もますます求められています。

近年、アレルギーの原因となる成分をかなり細かく分析できるようになったことやアレルギー対応の食品が増えてきたことなどで、対応の幅も広がっているようです。しかし、アレルギー対応の食材や食品は、全体の需要から比較をすると少ないことで価格が高いこと、ひとり一人で、アレルギー物質や症状に差があり、それぞれに対応しなければならないことなど、対応が難しく、困難があることも事実です。

区の保育案内では、区立園でアレルギー対応となっていても、実際には、アレルギーの原因となる食材などを除去する方法が中心で、代替食の提供は一部にとどまっています。また、他の私立園では提供できている主食についても、区立園では提供できていないというのが現状です。これまでの問いにも区は、調理室がせまく、アレルギー食の調理を行うスペースが取れないということで、今以上の対応が難しいと言ってきました。

食が大事と食育を推進する自治体として、アレルギー児への対応をどのように改善していくのか、給食室の改善も含めた計画をお示し下さい。また、せめて、主食については、園で提供できるようにしていただきたいがいかがでしょうか。

区立小中学校についても、アレルギー対応がより充実されるよう、少なくとも改築や改修の際には、スペースの確保、施設の改善など図られ、また、今後、計画的に取り組むことを求めます。

食育の成果は、短期間に、また、目に見えて表れるというものでもありません。10年20年という将来を見据えた取り組みが必要であると考えます。しかし、取組は強化されているのに、推進する側の体制は、これまでと同じにとどまっており、今後の新たな職員配置の計画もありません。

そこで、食育推進計画をさらに活かすために、人材の確保と育成、特に栄養士の増員を行っていただきたい。また、現在、保育園で11名、小中学校で36名、計47名の栄養士が非常勤として雇用されていますが、安定した就労とは言えず、蓄積されたノウハウを引き継ぐことも難しくなります。非常勤栄養士について、常勤での雇用とするよう改善していただきたいがいかがでしょうか。

2 次ぎに、保育行政のあり方と保育の充実を求めて質問いたします。

(1)   まず、栄町保育園廃園問題についてです。

9月4日に突然、栄町保育園廃園の手紙が、通園している保護者に配られました。9月10日に行われた保護者説明会では、通園している子どもの数を上回る父母が押し寄せ、区に対する怒りがおさまらない状況だったと伺いました。

なぜこのような事態になったのでしょうか。

区は、耐震上問題があることを理由に、今年度で栄町保育園を廃園にすると説明していますが、あまりに唐突で、納得が得られないのは当然のことです。

そもそも、栄町保育園については、昭和60年度からの区の基本計画にも改築計画が上がるほど、老朽化と耐震上の問題を抱えていました。

当区議団も、早急な対応を求め、議会で繰り返し取り上げてきました。区はその度に、「耐震上問題があり、建て替えに必要な用地の取得に努力してまいります。」と答弁してきました。

昭和60年の3月から区の計画として示されてきたものが、今日までそのままだったことが問題であり、保護者や現場に大きな不安と混乱を招いた区の責任は重大です。

区は、子どもや保護者、関係するすべての声を真摯受け止め、保育の継続性と安全を確保するために、最大限努力することを強く求めるものです。

まず、今後についてですが、あまりに突然の発表で、大きな不安や混乱が生じています。こうした保護者や現場、地域の方など関係する人たちの納得と合意の上で、進めるよう求めますがいかがでしょうか。

また、混乱の大きな原因となっている転園の問題について、転園せずに保育が継続されるよう、早急に仮園舎の建設を進めていただきたい。そして仮園舎での保育を実施しながら新しい園舎の建設へと計画をすすめることを求めますがいかがでしょうか。

(2)   次に、新河岸・志村橋保育園の0歳児定員廃止についてです。

両保育園では、4月から秋口にかけて定員に空きが続くとして、0歳児定員枠の削減を段階的に行ってきました。先日、今年度をもって、0歳児枠を廃止することが発表され、通園している保護者や周辺の私立園からも驚きと怒りの声があがりました。

0歳児は、7月になると、空きと待機児の数が逆転しはじめ、10月になれば、公私立ともに周辺のどの園も待機児があふれているのです。

区は、0歳を廃止し、待機児の多い1歳児枠を増やすといいますが、新河岸も志村橋も1歳児より、0歳児の待機児の方が多くなっています。0歳児を廃止することは本末転倒と言わざるを得ません。

当然のことながら、みんなが保育園の入園時期に合わせて生まれるわけではありません。また、転園できるといっても、保育園を途中で変わることや、兄弟で別々の園に通わせることは、子育てをする上で大きな負担となるものです。また、0歳児クラスを廃止することは、看護師の配置も行わないということで、保育水準の低下は免れません。

今回の0歳児定員廃止を撤回し、新河岸・志村橋両園ともに、来年度も0歳児の受け入れを行うよう強く求めます。

また、私立園については、定員が埋まるまでの間、運営に支障をきたすことから、未充足対策として、区独自の補助をおこなうことを求めます。

(3)   次に、待機児対策についてです。

待機児を解消することは、行政に求められる大きな課題の一つです。

しかし、子育てと仕事を両立させたいという願いに十分答えられているでしょうか。育児休暇を取得しても、年度途中での入園に空きがないため、4月入園に向けて、休暇を早めに切り上げる人が圧倒的です。

いたばしナンバーワン実現プランでは、待機児対策として家庭福祉員の増員を3カ年で12名とすることを目標にしています。しかし、実際には今年度で新たに増えたのはわずか1名と、目標にはほど遠い結果となりました。また、これまで認可保育園の定員拡大など進めてきましたが、区全体の待機児は解消どころか増えてきている状況です。 

区長は、待機児が増えていること、また、今後増えていくことについて、どのような認識をお持ちでしょうか。見解を伺います。

区は、待機児が区全体に散らばっていることを理由に、認可保育園の新設には足を踏み出していません。しかし、受け入れ定員を拡大している園では、窮屈な保育を余儀なくされています。また、家庭福祉員も抜本的な制度の見直しなど行わなければ、区が必要としているほどの増員は見込めません。また、たとえ、認証保育所が新設されても、認可園への入園を希望する人が減ってこないことは、この間待機児が増えていることを見れば、明らかです。

0歳児より1歳児の方が、待機児が多いからと受け入れを止めるやり方は、求められる待機児対策と全くかい離しています。

認可園の待機児は認可園の新設以外に解決できないと考えます。

必要なすべての子どもが入園できるよう、小規模でも、区として認可園の新設を待機児対策として位置づけることを強く求めます。

3 次に、本庁舎南館の建て替え計画についてです。

 私たち区議団は、現在、区内全域でのアンケート調査を行っており、南館の建て替え計画についても伺っているところです。すでに返信されたアンケートでは、8割以上の方が、「計画を知らなかった」と回答しています。また、意見の記入欄から、「庁舎はまだまだつかえる」「区役所はいちばん後回しでよい」という認識が圧倒的であることもわかりました。

庁舎の建て替えは、庁内の問題だけではありません。当然のことながら、区民の財産となるものです。多くの区民が計画を知らないまま、一方的に建替えをすすめれば、区民から「ムダづかい」と批難をあびることや設計上も区民の目線から離れた施設になりかねません。

 区民のための区役所であるならば、早急な計画を中断し、区民の理解を得る努力をすべきではないでしょうか? 区長の見解を伺います。

4 次に、学校施設の耐震化と改善についてです。

昨年国は、平成22年度までに工事着工ないし、設計に着手した計画について、財政補助を行うことを発表しました。

当区議団は、区の計画も前倒しするよう求めてきましたが、7月に、区立小中学校について、耐震工事と大規模改修や改築計画も前倒しで行うことが明らかにされ、今回の補正予算に盛り込まれたことは、多くの関係者に歓迎されています。

一方で、全国の自治体に計画化が広がっていることから、業者の取り合いとならないか、本当に計画通り工事が進められるのかという心配の声も寄せられています。

計画どおりに工事が行われることは当然ですが、無理のない工事期間の設定や優良な業者の確保、そしてなにより、安全な工事が行われるよう、区としての対応を求めます。

また、大規模改修や改築については、計画の前倒しにより、設計や調査に必要な期間が確保されるかという不安があります。特に改築については、その後の教育活動や学校生活に大きな影響が予想されます。この間の改築校から得た教訓を活かした設計となるように、児童・生徒、現場の教職員、地域関係者など幅広い意見が取り入れられるようにすべきと考えます。

大規模改修や改築の前倒し計画について、区としてどのように進めていくのか見解をお示しください。

また、計画を着実にすすめるためにも、職員の配置は重要です。現在の職員体制では、過重労働になりかねません。営繕課の職員を増員し対応することを求めます。

また、大規模な工事以外の補修などの緊急要望が後回しにされることのないよう求めます。

5 次に、教育委員会事務局における不祥事についてです。

 教育委員会事務局元主査による詐欺・収賄事件は裁判が結審し、元主査らの有罪が確定しました。

 しかし、この裁判で争われたのは総額5000万円以上ともいわれる詐欺の被害総額のほんの一部、約150万円分の詐欺事件でしかありません。長年にわたる架空工事を利用しての税金搾取の全容はほとんどあきらかになっていないというのが、現状です。

 区長は被害の全額の賠償を求めるべきと考えますが、そのためには、被害金額をあきらかににする必要があります。

そこで質問いたします。

被害の総額はいくらでしょうか。いつまでに金額を確定するのでしょうか。お答えください。

また、元主査が架空工事を利用して業者に納入させた物品は、誰のものという認識なのか、その総額はいくらとなるのかお答えください。

また、事故調査委員会の活動が見えてきません。事件のことは、マスコミなどの報道により、多くの区民が知っており、また、区の対応に不信感を抱く方も少なくありません。途中経過を定期的に区民に報告することを強く求めます。

6 次に、生活支援の向上を求めて質問してまいります。

(1)   まず、生活保護制度と就労支援についてです。

厚生労働省は、生活保護で支給される移送費について、一部で不正な請求や支給があったとして、見直しを図るよう各自治体に通達しました。しかし、この通達によって、必要な移送費の支給に歯止めがかかるなど、大きな混乱が生じました。

この間のやりとりで、これまでの支給基準は変わらないと確認してきたと思いますが、今年の7月以降、ケースワーカーから「請求できない」「支給できない」と言われたなどの相談がいくつか寄せられています。

個々の症状によってはタクシーを使ったり、また、通院の回数が増えたりすれば、生活が圧迫されるため、通院を減らすなど、受診抑制につながり、さらに病状が悪化するなどなりかねません。必要な移送費が認められないことは、あってはならないと考えます。

この間確認してきたように、必要な移送費がきちんと支給されるよう各福祉事務所に徹底していただきたい。また、こちらで確認すると、以前と必要な書類等の手続きが変わっていたということで、書類が整えば支給されるというケースもありました。特に高齢者に対しては、丁寧に対応していただくことを合わせて徹底していただきたいがいがかでしょうか。

また、生活保護受給者などを対象にした就労支援についてですが、職業訓練や資格取得の枠が少なく、新しい職種の可能性を広げることが大変困難になっています。

特に、40〜50代の男性は、働く意欲はあるのに、運転免許や資格がないと、極端に求人が少なくなってしまいます。ようやく就職しても、清掃や警備、建設現場など体を使う仕事では、体を壊すとすぐに離職につながり、安定した生活を送ることができません。

職業訓練や資格取得の枠を拡大し、就労の幅や可能性を広げ、安定した職に就くことができる支援に切り替えることを求めます。

(2)   次に、多重債務者の救済についてです。

経済の悪化と比例するように、生活費や事業の運転資金などの不足から、多重債務に陥る人が増大しています。返済能力を上回る貸付が横行し、グレーゾーンと言われる違法な高金利を押し付け、利息を回収し続けるという悪質なケースが多く、被害者は、生活だけでなく、命さえも脅かされているのです。

違法な取り立てにおびえ、自殺に追い込まれるなどの深刻な事態から、世論に押される形で、ようやく国も、貸金業法の改正を行い、多重債務対策に取り組むことになりました。

一定の規制によって、新しい被害は減少傾向にあるものの、多重債務状態となっている人は、全国で230万人とも言われ、潜在的な被害はさらに膨れると指摘されています。

区長は、こうした実態について、どのようにお考えですか。認識を伺います。

国が平成19年に行った自治体への調査では、抜本的な対策を行っている自治体は、まだ、全体的に少数であることがわかります。

例えば、窓口に来た方が多重債務と分かったらどうするかという問いでは、他の相談機関を紹介するが、94.1%で、そのうち話を聞いた職員が直接相談機関に連絡をするなどしているのは、わずか10%となっています。

板橋区も、相談窓口を紹介することはしていますが、最後まで解決するという対応にはなっていません。

盛岡市では、消費生活センターへの借金による相談が年間約1000件寄せられていること、また、自己破産の申し立て件数も平成12年と比較をすると、7年間で2倍にもなっていることなどから、平成19年に「多重債務者包括的支援プログラム」を作成し、その対策に取り組んでいます。

例えば、公営住宅使用料や国保料・住民税、その他公共料金の未納や滞納における納付相談などで、多重債務が発覚し、解決に至るケースも少なくありません。

入口は何であれ、役所に相談に来た人をそのまま返さず、解決の道筋を一気に付けることで、住民は安心できること。他の機関を紹介するだけでは、解決したことにはならない。そもそも借金することの背景には、様々な要因が潜んでいて、生活再建を考えた時には、役所でトータル的に対応した方が、スムーズに解決できる。ということを、職員の共通認識にしてきたことが、この間の解決につながっているのです。

注目すべきなのは、職員が最後まで対応し、本人の生活再建を最終目標にしているということです。

国保や納税の窓口で、訪れた区民に、滞納や未納は悪人と言わんばかりの対応では、問題を解決することはできません。

盛岡市をはじめ、他の自治体で取り組まれてきているように、多重債務者を救済するための本腰を入れた対策を行うことを求めます。

7 次に、コミュニティバス導入における検討のあり方について質問してまいります。

今年の8月に、コミュニティバスを導入するための優先検討地域が発表され、運行に向けた期待がさらに高まっています。

コミュニティバスは、他の自治体でも導入され、地域の生活環境の変化や高齢化などによって、公共交通のはざまに取り残された地域や、または、観光スポットを周回するなど、運行の仕方はさまざまです。

当区議団でも、いくつかの自治体を視察してまいりました。

千葉県浦安市では、職員が自ら地域に足を運んで、少人数グループでの聞き取りや現地調査を丁寧に行なうなどした結果、地域住民からも大変喜ばれているということでした。

板橋区では、この間の絞り込みについて、業者への委託での調査を行ってきましたが、今後予定されているアンケートやヒヤリング調査は、どのように行うのでしょうか。一方通行的に個別にアンケートを配布回収するような、業者まかせの方法ではなく、職員自ら聞き取りを行うなどし、利用者や地域に有効なルートが確保されるよう求めます。

8 次に、旧高島七小の跡地利用計画についてです。

高島七小が廃校されて以来、残された施設はどうなるのかということについて、地域住民はもとより、様々な人々が関心を寄せ、また、利用についても要望されてきました。こうした中で昨年、区の基本方針と利用計画が発表となりました。しかし、その内容は、関心を寄せた多くの人の期待にこたえるものではありませんでした。

私たちは、この間、学校が廃校となった後の施設利用について、区民の納得と合意が得られるものでなければならないと強調してきました。そのためには、納得と合意が得られる方法で利用計画の作成に努めることが、最も重要であると考えています。

こうした点で、前回出された利用計画は、全く不十分であったと言わざるをえません。

若葉小の跡地利用計画は、区が事務局となって、地域住民検討会を開催し、1年以上かけて要望をまとめ、区に提案されました。しかし、高島七小については、検討会は行わないという姿勢に固執をしています。なぜ、若葉小のように、住民の意見をまとめる機会や話し合う機会を用意することができないのでしょうか。

区は、前回の案をいったん白紙にし、再検討するとしました。しかし、いつ、だれが、どのように検討しているのかも区民に明らかにされていません。前回同様、突然の計画発表となれば、地域や区民の理解を得るどころが、さらに行政への不信感を広げることになりかねません。

まず、検討の過程を区民に明らかにし、地域住民や区民が話し合えるような場を提供していただきたい。また、現在、利用が制限されている普通教室や特別教室を一般開放していただきたいがいかがでしょうか。

9 次に、UR賃貸住宅での居住の安定を求めて質問してまいります。

旧公団法の改悪により、都市再生機構が持つ賃貸住宅は、近傍同種の家賃を基準に、三年ごとに家賃の見直しを行うことが可能となりました。すでに三度の改定が行われ、その度に、高島平団地の継続家賃は、値上げされてきました。そのため、収入と家賃のバランスが保てなくなった人などが、長年住み慣れた団地を離れる現象が広がってきたのです。都営などの公共住宅に入居できればいいですが、団地より安い民間の賃貸住宅に移っても、二年ごとの更新料や居住環境の悪化に悩まされています。

そもそも、高島平は団地を中心に造られてきた街で、団地より古い賃貸住宅はなく、近傍同種ということ自体がおかしいと、改定ルールそのものに住民は納得していません。

どの団地でも、高齢化も進み、加えて、昨今の物価の高騰で、生活はますます厳しくなっています。

区内のUR賃貸住宅は、管理戸数11,248戸にも上ります。

ここで暮らす住民が引き続き住み続けることができるよう、区としても力を尽くしていただけるよう、2点について質問いたします。

国会では、家賃改定をすすめるにあたって、「住民の居住の安定をはかること」などの付帯決議が、挙げられています。そこで、国及び都市再生機構に対し、公共性の高い住宅として、居住の安定が図られるよう、家賃の値上げは行わないことを区として強く求めていただきたい。

また、区として、低所得高齢者や若年者、ファミリー向けなどの家賃補助等独自施策を検討していただきたいがいかがでしょうか。

10 次に、東武練馬駅周辺の改善について質問いたします。

東武練馬駅北口は、周辺に商店が立ち並び、道幅も狭いうえ、東上線の電車の本数が増え、踏切もなかなか開きません。そのために、踏切が開くと、一気に幹線道路へと向かう車と歩行者や自転車が交り合うように行きかい、とても危険な場所となっています。

近隣の方や駅利用者の方からは、早急に改善してほしいという声が出されています。

一昨年前には、東武練馬駅周辺の再開発計画が出されましたが、地域の合意が得られないことなどで、白紙状態となりました。現在、民間業者も含め、開発計画はあるのでしょうか。どのような状況になっているのか説明していただきたいがいかがでしょうか。 

また、再開発とは別に、北口周辺の交通規制の合意について、練馬区側との協議の現状や、今後の対策についての区の考えをお聞きします。

また、北口利用軽減に有効なのが、臨時改札口です。これまでも要望してきましたが、臨時改札口の時間延長など、利用の拡大について、東武鉄道へ強く要望することを求めます。

以上で、私の一般質問を終わります。




News
2005/03/04 小中学校に冷房を求める陳情、子どもの医療費助成制度の充実を求める陳情などの少数意見を掲載。
2004/12/10 学童クラブ利用料値上げにあたって、学童保育事業の充実を図ってほしいという陳情の採択を求めて討論しました。
2004/10/23 幼稚園の保育料値上げに反対する討論をしました
2004/10/23 保育料、学童クラブ利用料値上げに反対する討論をしました。
2004/06/14 青年の雇用問題、出張所廃止問題などで質問
2004/06/14 6月定例会一般質問全文
2004/05/12 資源物抜き取り防止対策について -
2004/03/26 ヤッター、逆転採択
2003/8/15 長崎を訪れて
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Profile
1976年8月29日生まれ。福島県喜多方市出身。日本大学工学部電気工学科卒業。民間企業、東京土建組合板橋支部書記局員を経て、区議2期目。
議会での所属
文教児童委員

好きなことは、映画・舞台鑑賞、カラオケ、スポーツなど
事務所 
日本共産党板橋区議団