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2004/10/07/

「子育ての経済的負担を減らして欲しい」の願いに背をむける自民、公明。
「値上げしないで!」との区長への要望署名は2万筆を超えています。

 
この9月定例区議会には、保育料の値上げ案条例が出され、10月4日の文教児童委員会で審議されました。


1億6千万円の新たな負担増(保育料)、2000万円の新たな負担増(学童クラブ利用料)の押し付けに反対します。
 育児不安が増大している。「仕事と家事、育児の両立ができない」「子育てに十分な時間がかけられない」「休みがとりにくい」などの声は大きくなるばかりです。安心して子どもを生み、育て、働き続けられるには保育所の入所を保障し、保護者の負担にならない保育料の設定が必要です。利用者負担の増大は、保育所が利用しにくいものになり、少子化が進むのは明らかです。

 改正案による1億6千万円の新たな負担増はこうした状況をさらに進めるものであり、育児不安をさらに増大させることになります。値上げの理由に「子育て家庭間の受益と負担の公平」をあげて、次世代育成支援との関連を持ち出し、「すべての子ども」を対象にすることを述べていますが、このことを理由に「保育に欠ける」子どもの保育保障がないがしろにされてはなりません。特に、非課税世帯からも保育料を徴収することは他に例がないことであり、福祉行政の根幹を揺るがすものです。児童福祉法では、保育料の設定については家計への影響を配慮することとなっています。しかし、今回の値上げ案は、保育サービス利用料金検討委員会の議論においても家計の実態を省察することなく、新たな歳入をどれだけとれるかという議論に終始しています。当初、議会に報告された2億8千万円の負担増案が議案で1億6万円に訂正されたことは、値上げ案そのものが恣意的な歳入確保の手段であり、進行する少子化と保育要求は一顧だにされていません。

 東京都児童福祉審議会の5月6日の答申「都市型保育サービスの転換と福祉改革」では、「保育に欠ける」要件の見直し、認可保育所でも直接契約性の導入、私立保育園のへの都加算補助の廃止、そして公立保育園への加算廃止が展望されています。こうした動きは、料金体系の変化をもたらし、低所得者にとっては、保育所の利用は「高嶺の花」になりかねないものです。保育料の値上げが子どもたちの処遇改善を保障せず、財政効果の手段とされることはこうした流れに沿うことにつながっていきます。

 今、必要なことは子どもと働く親の立場にたった保育施策であり、一方的な値上げの押し付けではありません。短期間に2万筆をこえた区長への値上げ反対署名の願いにこそ議会は応えるべきです。


保育料の値上げ案もそうですが、学童クラブ利用料についても事前に利用者の意見をまともに聞いたことはありません。「適正な受益者負担」として、負担率を7.3%から10%にしたといいますが、「適正な」負担と称して、利用者の声もきかずに、少しでも歳入を増やそうという考え方が先にある値上げ案です。おやつは家でも食べるのだから、その費用は徴収して当然であるとかいう議論の前に、詰め込みすぎの施設の改善や対象年齢の拡大、土曜開所など子育て支援に関わる改善をどう行っていくかという観点が重要です。これらの課題については、否定したり、お茶を濁したりして真剣な検討が聞かれません。学童クラブへの需要が高まる中で、このような事業の改善・拡充こそ基本にすえなければなりません。そうした中でこそ、費用の負担のあり方が問われるのです。今回の値上げ案は、これまで5割負担とされていた住民税非課税世帯、就学援助需給世帯の減免までを見直し、2000円から一挙に3200円に値上げする案です。一番家計が厳しい世帯に一番重く負担を増やすなどという案は、福祉行政のあり方として本末転倒というべきものです。減免は、これまでと同様にすべきです。

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