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なぜ、こんな計画が出されてくるの?
東京都は、『財政が厳しい』という理由で、都立病院に出しているお金を、5年間 で100億円削る計画です。そのために、こうした大幅縮小計画を出してきたのです。
しかし、都の実施したアンケート調査結果にも、都民の約8割の人は都民の税金を 都立病院の運営にかけることを肯定しています。
臨海副都心や、大型幹線道路の建設などの大型開発にかけるお金を一部回せば、十 分、都立病院をこれまで通り運営していくことができます。都民の命を守りつづける 事業にこそお金を使うべきではないでしょうか。
都立病院は経営優先では出来ない
かけがえのない医療を担っています。
都内の全病院の中で、都立病院の病床数は5.1%…でも、救命救急は20.1%と5分の1を占め、周産期母子医療では27.2%を、未熟児・ 新生児受入数では45.7%、感染症の病床数では65.2%を、精神科の救急は100%、つ まり都立病院がすべてを受けとめているなど、経営中心にならざるをえない民間病院 とはちがい、都民の命を守るため、採算性が合わない診療科目について、都立だからこそ担える大きな役割を持っています。
統合して民営化に・・
老人医療センター(691床)と豊島病院(360床)
廃止に・・
母子保健院(世田谷・110床)
公社化して将来は民営化に・・
荏原病院(大田区・500床)
大久保病院(新宿区・300床)
多摩老人医療センター(東村山市・327床)
統廃合・・
梅ヶ丘病院(世田谷区・242床)
八王子小児病院(八王子市・90床)
清瀬小児病院(清瀬市・255床)
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●都立老人医療センター(元養育院)
130年の歴史は都民の宝
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明治5年に創設され、生活困窮者、ホームレスの保護から出発し、行き場のない子どもたちや障害者の保護、ハンセン病・肺結核患 者の収容治療、障害者の教育にあたりました。 戦後は高齢者と知的障害者の生活の場としてのナーシングホームと養護老人ホーム、 医療の場としての老人医療センター、老化・老年病・高齢者問題の研究の場としての 老人総合研究所という3つの機能を兼ね添えた総合的施設として世界からも注目され てきました。
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●都立豊島病院
命の灯を守りつづけて100年
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明治30年、伝染病院として設置され、大正7年に現在地に移転し、豊島病院と名 前を改称。昭和20年8月1日に普通診療科目も併設された。昭和32年に総合病院として認可され、昭和41年には未熟児センターが新設され、城北地区の救急医療の拠点病院となった。以降も神経外科・心臓血管外科・人口透析・障害者の歯科など、充実発展していった。1995年(平成7年)から4年間改築のために閉鎖され、1999年(平 成11年)、待ち望んだ診療が再開し、今日に至っている。しかしまだ全面開設されていない。
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Q/医療センターと豊島病院って、すぐ隣で同じような医療は必要ないからって言ってる らしいけどほんとうなの?
A/老人医療センターは高齢者のための専門病院です。豊島病院は、精神障害者救急では、 城北地域では唯一豊島病院だけです。改築後も周産期医療で母子の命を守リ続けるな ど、全く別の重点医療を実施しており、逆に都内でも有数の福祉・医療ブロックとい えるのです。
Q/民営と今の都立とどうちがうの?
A/民間のように差額ベッドなどほとんどありません。民間は障害者や小児医療や難病な ど、採算性が合わない医療には力をかけられないのが実情です。医療にお金がかかる いま、ますます、都民みんなの医療を受ける権利を守る都立病院の役割が必要です。
Q/でも今みたいに紹介状がないとだめって言われたらしきいが高くなったわ、民間のほ うがすぐ診てくれるんじゃないの?
A/豊島病院は、紹介されてかかる人は5割です。そもそも都立病院はいつでも誰でもか かることができる運営こそ基本にすべきで、この点については改善をもっと求めてい きましょう。
9月6日、日本共産党ふるだて和憲都議会議員と板橋区議団は、東京都の都立病院統 合・民営化の計画をめぐり、石塚輝雄区長に板橋区内の都立病院『老人医療センター』 と『豊島病院』の統合・民営化に対して反対の意見表明をすることを求めました。区 のほうからは、安井健康生きがい部長、白石介護保険課長も同席。区長は「申し入れ は、よくわかりました」と答えました。
老人医療センターの重点医療
(高齢者専門医療)
●診療科目
内・呼・消・循・精・脳・神経内科・外・整・婦・眼・耳・皮・泌・リハ・放・歯 外・麻
豊島病院の重点医療
精神科救急、緩和ケア、周産期救急、感 染症、リハビリ、糖尿病、アレルギー、障害者歯科
●診療科目
内・精・神・小・外・整・形・脳・皮・泌・産婦・眼・耳・リハ・放・麻・歯口、(感染)
区議会健康福祉委員と板橋医師会が懇談(9月19日)
板橋医師会は老人医療センターの大切さを表明
医師会の声
老人医療センターは、医療・福祉の分野を総合的に研究と実践を結合させている。大 学病院などによく見られる“学閥”などがなく、“ここに骨を埋める”気概が多くの 医師に感じられる。患者数に対して医師が多く、各科に10人程度はいる。米国などの 学会で特別講演する医師、全国からの研修なども頻繁にある。
「地域連携医療」という点では、
1.患者さんの「返送・逆紹介」
2.放射線、MRI、CTなどの高度医療機器の共同使用
3.「短期評価入院」のため常時二ベッド(二週間)の確保
4.在宅患者に対してのかかりつけ医の往診と様態急変の際の受け入れの原則
5.骨粗しょう症治療では各部位の骨量と骨代謝を測定分析をセンターがおこない、 かかりつけ医がそれをもとに安心した治療ができる。
6.心電図のファックス診断。保険診療にない二十四時間血圧測定など。改築された 豊島病院でも高度医療機器の共同使用や逆紹介のとりくみがはじめられている。
板橋医師会は、このような「地域連携医療」は長い間のお互いの努力、信頼関係を積 み上げるなかでの到達であり、このことをさらに発展させることがいま求められてい るのではないか。もし、医療法人ではない、企業が経営に入ってきて利益優先になっ たら、このようなことが維持できるのか、できなくなるのではないかとの強い危惧の念を表明しました。
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