「区議会議員の定数削減」条例案が
議会運営委員会で可決!

「根拠なき削減は区民の声を切り捨てるもの」〜日本共産党は反対

2月21日開催された 板橋区 議会議会運営委員会で、「区議会議員の定数を削減する」条例改正案が、自民、公明、民主クラブの委員の賛成で可決されました。 

 削減提案の根拠がつぎつぎ崩れる 

 質疑のなかで日本共産党の大田伸一委員と小野修悦委員は、自・公・民が共同提出した提案理由(下のページに全文)にもとづいて、「新定数を46に定めた根拠は何か?」「人口推計との関連はあるのか?」「財政問題をいうなら、議員歳費の削減という選択もできたはずなのに、どうして選択しなかったのか?」「区内の7団体の会長が陳情をあげているだけで『多数の区民』の声といえるのか?」など、具体的に質しました。

 答弁にたった自民党委員は定数46にした理由を示すことができず、替わって答弁した公明委員は「定数を決める数式があるわけではない」と述べました。

 

「人口は関係ない」「お金の問題ではない」 

 自民党委員は 板橋区 の人口が増加していることをみとめたうえで「定数削減は人口と関係ないといってもいい」と発言しました。歳費削減の選択枝については答弁をさけ、公明委員は「定数削減はお金の問題ではない」と、財政問題とは無関係であることを言明しました。 

 さらに定数削減を求める陳情を提出している「7団体」についても、自民委員は「各団体の個々の会員のなかには、削減に反対の人もいるかもしれない。団体が総意として決定したものかどうかは確認していない」ことを認めました。

 

 「提案理由は“えだは”の問題」と提案者が自己矛盾の発言

 

 質疑を通じて、定数削減をする根拠として提案理由があげる「人口」「財政」「住民の意思」のすべてが、提案者自身によって否定されることになりました。提案者が提案理由を否定するなど前代未聞です。公明委員は自ら共同提案した文書であるにもかかわらず「提案理由に書いたことは枝葉の問題にすぎない」「(自公民の)35人の議員が賛同したことに重みがある」などとのべました。

 日本共産党の2委員は「根拠のない削減は区民の声を切り捨てることにしかならない」「議員が身を削るというが、ほんとうに削られるのは議会とのパイプを細くさせられる区民である」として、条例案に反対しました。

 

 賛成した委員からも「理はあなた方にあると思う」と感想 

 委員会終了後、定数削減に賛成した委員から共産党委員に「理はあなた方にあると思うよ」との声がかけられました。また、「50名から40名への削減」を陳情した団体の方々も多く傍聴しましたが、質疑が2時間続いて休憩したところで傍聴をやめて帰ってしまいました。あとで共産党委員に電話があり、40名を求めた私たちも何故46名の提案なのか知りたかったが、まったく答えていないと感想を伝えてきました。 

 議員定数削減の提案理由全文(参考資料)

議案第39号

東京都板橋区 議会議員定数条例の一部を改正する条例」の提案理由の説明

 <2月14日本会議 提案者代表は自民党>

 地方公共団体の議会の議員定数については、地方自治法第91条に規定されているところであります。現在、 板橋区 議会においては、法定上限定数56人のところを、条例定数で50人としておりますが、本案は、さらに4人削減し、議員定数を46人とする条例改正案を提案したものでございます。

 地方公共団体の議会の議員定数は、従前、その人口に比例して定数が定められており、加えて、条例によりこの定数を減少することができるとされておりました。

  板橋区 議会では、この規定に基づき、昭和61年に法定数56人のところ、条例で52人に定め、その後、平成10年に議員定数削減の請願、陳情を受け、行財政改革を求める強い住民の意志に議会として応えるため、また、平成7年実施の国勢調査を基に、東京都が行った人口推計によると、「 板橋区 の人口は、今後減少傾向にあり、毎年約1,100人の減少が続く」と予想されることなどを鑑み、議決機関としても、自ら効率的な議会う運営を目指し、 板橋区 議会議員定数52人から、現行の50人に見直したものであります。

 一方、区長においては、厳しい財政状況が続くなか、平成13年3月に「 板橋区 再生経営改革推進計画」を策定しました。また、平成16年1月には「 板橋区 経営刷新計画」を策定し、 板橋区 は、ここに平成16年度を「刷新元年」と位置付け、区民の皆様の期待と信頼に応える収支均衡型の区政経営に転換、邁進することを宣言し、財政の健全化実施に向けて着実に歩みを進めています。17年度では、内部努力の徹底などにより、約20億円の財政効果を見込んでおり、また、平成4年度から平成17年度までには、1,504人の職員削減を行い、区政経営の抜本的な改革に取り組んでおります。こうした努力は、高く評価するところであります。

 私ども議会といたしましても、現下の厳しい社会経済状況を踏まえ、行財政改革の推進の一翼を担う 板橋区 議会みずからが、なお一層の減量化を図ることを多くの区民が注目し、期待しているものと認識しております。この度、議員定数を削減し、区民の期待に応えることが重要と考えております。

 もちろん、議会は議決機関として大きな権能と重要な責務を担っております。議員定数の減少がかかる機能の行使や責務の遂行に障害とならないよう、私たち議員はこれからも、一層の研鑚に努めなければならないと存じます。

 かかる決意とともに、議会には町会連合会をはじめとした区内主要7団体から議員定数削減の陳情も出されております。このような、多くの住民から寄せられてた強い要望にこたえ、最小で最大の効果を上げる、より効率的な議会の運営を図るため、今回の提案となった次第であります。

 なお、本条例は次の一般選挙から施行いたします。

 なにとぞ議員各位のご賛同を賜りますよう、お願い申し上げまして提案理由の説明といたします。

 提案者は、自民(15人)、公明(12人)、民主クの一部(7人)、無所属(1名)の計35人議員です。



 「板橋区議会議員の定数削減等についての陳情」が、板橋区町会連合会会長、板橋区産業連合会会長、板橋区商店連合会会長、東京商工会議所板橋支部会長、板橋法人会会長、板橋青色申告会会長、板橋区婦人団体交流会会長の7団体会長連名で、区議会議会運営委員会に陳情としてだされました。6月15日の議会運営委員会で審議されます。陳情内容は以下のとおりです。
 わが国経済は回復の兆しが見えるものの依然構造的な景気低迷に陥っております。この様な経済情勢にあって板橋区の行財政は危機的状況にあります。行財政を安定的且つ計画的に展開していくためには、板橋区、板橋区議会及び板橋区民が一体となって、板橋区経営刷新会議が提言している「収支均衡型財政構造への転換」を早期に計る必要があります。
 平素から区の発展と区民生活の向上のためにご活躍されております区議会議員の皆様が先頭に立って、板橋区経営刷新を協力に推進されることを望んでおります。
 区議会におかれましても議員定数並びに議員報酬及び費用弁償等の見直しを進めていると聞いておりますが、区民の付託にこたえるため区議会議員各位のご英断を強く念願し、次のとおり陳情いたします。
1.議員定数を現行の50名から40名に削減していただきたい。

2.議員報酬及び費用弁償を減額していただきたい。

 平成16年3月23日

 下の表は、今年3月1日現在の23区の議員定数状況を江戸川区の資料から作成したものです。人口当たりの議員数がもっとも少ないのは世田谷区で、約1万5000人に一人の議員です。板橋区は約1万人にひとりで、23区で8番目に少ない自治体となっています。法定上の議員定数から条例定数への削減率では、江戸川区の82%が一番大きく、板橋区は89%で削減率は23区平均以上になっています。仮に陳情にあるとおり、10名削減で40名となると1万2683人に一人の議員となり、23区で5番目に議員比率が少ない議会となります。また、削減率は71.4%にもなります。

日本共産党板橋区議団